パキスタンモデル 2018 1 6

 多くの人は、北朝鮮問題について、
状況解説に忙しく、未来のことは考えていないでしょう。
 今のままでいけば、今年か来年には、
北朝鮮は、核兵器と大陸間弾道弾を完成させるでしょう。
その時、関係各国は、どうするかという解説がメディアにはありません。
 今の進行状況は、80%ぐらいでしょう。
ここまでくれば、北朝鮮は、万難を排して、
核兵器と大陸間弾道弾を完成させるはずです。
 「核兵器大国」となった北朝鮮に、
関係各国は、どう対応するか。
それを今から考えておく必要があります。
 「核による均衡」を考えるならば、
アメリカは、日本や韓国に核兵器を配備しなければならないでしょう。
 北朝鮮は、「パキスタンモデル」を目指しているという。
いつの間にか、核兵器保有国になったパキスタン。
 しかし、パキスタンは、こう言うでしょう。
「我々は、対立するインド(核兵器保有国)に対抗するために、
やむなく核兵器を開発せざるを得なかった」と。
 そうであるならば、日本や韓国が、
「パキスタンモデル」を主張せざるを得ないでしょう。
「我々は、核兵器大国の北朝鮮に対抗するために、
やむなく核兵器を開発せざるを得なかった」と。

リベラルの限界 2015 3 14
 産経ニュースで、2015年3月12日、
宮家邦彦氏は、このように書いています。
 核疑惑に関する「信用」と「枠組み合意」といえば、日本には苦い経験がある。
1994年、北朝鮮の核開発疑惑に関し、米朝両国が「枠組み合意」に調印した。
 北朝鮮が黒鉛減速炉の建設・運転を凍結し、代わりに米国が軽水炉建設を支援、
完成まで年間50万トンの重油を供給するという、あの悪名高い合意だ。
 当時のクリントン政権関係者は、
「時は日米韓に有利であり、北朝鮮の軍事力はピークを過ぎた」として、
この合意を正当化していた。
(引用、以上)
 その後、北朝鮮は、どうなったのか。
3回目の核実験を成功させて、事実上の核兵器保有国になりました。
 結果的に、北朝鮮は、二つのものを手に入れたのです。
それは、経済援助と核兵器開発です。
 日本としては、「あの悪名高い合意」を苦々しく思っていましたが、
なぜ、アメリカは、北朝鮮に肩入れするのかは、疑問が残りました。




























































































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